ホームページを開設して一年と少々。植栽についてなど記事を更新してきましたが、建築に関連するようなことというくくりを自ら設定し、あまり脱線しないようにと心がけておりました。
一方、建築設計を行った結果出来るものは建物ですが、その建物を設計する際に考えるのは、お客様のご要望はもちろんのことながら、建築に関すること以外にも、例えば歴史についてであったり、自然についてであったり、気候についてであったり、家事についてであったり、私どものさまざまな物事に対する考え方が無意識のうちに反映されていきます。
その関連する物事への考え方を皆さんに少しでも知っていただくことで、想いを共感できればと思い、今後は関連する物事の事も積極的に書いていきたいと思っておりますのでお付き合いいただければ幸いです。
その手始めとして我々が事務所を構えている島本町について少し書きたいと思います。
関西に住んでいる方々でも島本町と言われてピンとくと方は少ないのではないかと思います。実際私も隣町の出身ですが、島本町という存在を認識したのは高校1年生の時です。
大阪府と京都府の県境に位置する山と川に囲まれた人口3万人程度の小さな町で、町内にはJR京都線島本駅、阪急京都線水無瀬駅があり、車では近くに大山崎IC、高槻ICがあり小さな町の割には交通の便は良いのかなと思います。
そんな島本町の特徴的な物といえばきれいな水ということになるでしょうか。町内の水無瀬神宮に湧く「離宮の水」は全国名水百選に選ばれているそうです。(写真は水無瀬神宮の入口)
歴史も古く、古くは旧石器時代の遺跡も出土し、鎌倉時代には後鳥羽天皇(上皇)が離宮を設け、死後その地に水無瀬神宮が建てられたようです。そして、町内を東西に貫くように西国街道が走り、江戸時代には隣の大山崎町にまたがって山崎宿がおかれ繁栄していたようです。
このように、自然との距離が近く、交通の便も良く、歴史もあるこの地に私どもは魅力を感じ、もっと魅力的な土地にしたいという思いもあり、この地に事務所を開くことにしました。
ここに根を下ろし、町内外関わらず私どもの仕事を通じて少しでも皆様に「豊かだな」と感じていただけるような場所を作っていきたいと思っておりますので、末永くお付き合いいただければと思います。